側弯症

側弯症の方の保存的治療「シュロス法®️」とは?

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側弯症の方への保存治療として、運動療法がありますが、側弯症の保存的治療の運動療法である「シュロス法®️」についてご紹介していきたいと思います。

シュロス法®️とは?

「シュロス法®️」とは、ドイツ人のKatharina Schrothによって確率された、側弯症の保存的治療の方法です。

シュロス法®️の歴史

シュロス法®️は長い歴史があり、1921年にこの方法が確立されました。

その後1983年に、Katharina Schrothの娘である、Christaと共に自身のクリニックである、「Katharina Schroth Klinik」を設立しました。

1985年にKatharinaが亡くなった後、Christaは矯正装具治療を発展させました。

その後1972年にChristaは「3次元的側弯治療」の原理についての書籍を出版し、ドイツにおいてシュロス法®️は保存的治療運動に基づく方法として最も認められる方法に発展し、ドイツでは保険適応にもなっています。

Katharina Schroth Klinik」では、約170名の患者が入院出来るようになっており、世界各地から7歳〜70歳までと幅広い年代の方が入院し、側弯症治療を受けておられます。

シュロス法®️の特徴

シュロス法®️の特徴は、自分自身の側弯の状態について理解し、自身で行う訓練というのが特徴です。

シュロス法®️での目標は、「姿勢の改善」「悪化の予防」「自身の側弯について受け入れ、学習する」「自身にあった運動方法を学ぶ」というところを目標にしています。

シュロス法®️での運動は、ゆがみ(偏位)だけでなく、背骨のねじれ(回旋)も考慮し、3次元的に状態を把握し、下記に記載している「側弯のタイプ」に合わせた運動を行っていきます。

ドイツのクリニックでは、3〜5週間の入院期間の間に、認定取得過程を修了した理学療法士である「シュロスセラピスト」による指導を受け治療を行っていきます。

シュロス法®️のタイプ分類

シュロス法®️では、シュロス法®️の原則にしたがって、身体の状態をBody Blockに分けます。

各Blockは、「肩甲帯」「胸部」「腰部」「骨盤帯」のようなBlockがあり、この各Blockにおける、側方偏位や回旋の方向を示し、治療方針やエクササイズの選択、ホームエクササイズの指導、必要であれば関節の柔軟性を促す徒手的治療を行っていきます。

また主要なカーブの位置から、側弯のタイプを分けていきます。

例えば、胸椎部に主要なメインカーブがある場合は、胸椎部(Thoracic)を表す「Tタイプ」、腰椎部に主要なメインカーブがある場合は腰椎部(Lumbar)を表す「Lタイプ」という形です。

さらにそのカーブがどちらに偏位しているのか?

また正面からだけでなく、横から見たときの胸部の背骨の状態からも細かくタイプ分けを行っていきます。

シュロスセラピスト®️とは?

以上のシュロス法®️における、認定取得過程を修了したものが、「シュロスセラピスト®️」として認定を受けます。

当ブログの管理人である、私も2014年に「シュロスセラピスト®️」を取得しました

この「シュロス法®️」を学んだことが、側弯症の方をみさせていただく上での基礎になっています。

 

                                              

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渡里恭平

京都在住の理学療法士です。

京都・大阪を中心に、側弯症の方のサポート、ピラティスをベースとしたパーソナルトレーニングを行なっています。

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